20日間冷蔵庫で、低温処理した苗を、いよいよ定植します。今回は「株冷5型」です。「株冷3型」は9月10日、「株冷4型」は9月15日にすでに定植済みです。
定植する前に、苗に花芽があるかどうかの「検鏡」を行います。顕微鏡で確認し、花芽が出来ていれば、すぐに定植を行いますが、花芽が無ければ、定植を遅らせます。
植える間隔は24センチで、2列に植えます。ベンチ内に苗を置くための穴をあけます。
穴の中に苗を置いていきます。
10a当たり6000本の苗を植えます。約2時間で植えてしまいます。
ランナー(蔓)から切り離した部分を内側に向けて植えます。そうすることで、実が付く蔓が外側に向けて発生し、品質が揃います。
9月15日に定植した「株冷4型」の状態です。
定植後1週間は、活着を促進するため「寒冷紗」をかけます。
その後、一旦寒冷紗をはぎ、9月28日頃から再度寒冷紗をかけます。これは、1月中旬頃から収穫する「2番果」を安定的に採るためです。水分も控えめにして、再度「検鏡」を行い、2番花が確認出来たら、寒冷紗を剥ぎマルチを張り、地温を上げビニールを張り生育を促進させます。
12月~1月~2月にかけて安定的に収量を確保するための、重要な管理の時期です。
文・取材:安武清治
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