むしろうちのよかもん ースイートコーンー

筵内のよかもん

筵内には、農業をこよなく愛し、楽しみながら、一生懸命いろんな作物を育てている「農家」が、たくさんおられます。

今回は、スイートコーンにスポットを当て、種まきから収穫、そして出来れば販売につなげられればと思います。

今年は、7名の生産者が植え付けを行いました。

最初は種まき(播種)です。ほとんどの人が、セルトレイ(深型・162欠)で苗を作っています。専用の培土を入れ、一粒づつ入れていきます。早い人では、3月15日頃から順次種まきを行い、最後は4月10日頃までまきます。

タネをまいたあと、覆土(バーミキュライト等でタネを覆う)します。潅水をして、ビニールハウス等に置き発芽を促進させます。

播種後、3~4日の発芽状態です。

播種後、7~8日の状態です。徐々に青みをおびた、葉が見え始めています。

播種後、12~14日の状態です。本葉2枚程度です。乾燥しないよう、定期的に潅水を行います。

播種後、16~18日の状態です。定植まで、もう少しです。

播種後、18~22日で定植です。一旦トレイから健全な苗だけを取り出すと、スムーズに植えられ、生育も揃います。

定植機です。上の白いカップに苗を入れてあげると、カップの底があき、苗が下に落ちます。金属の筒状のもので、苗と一緒に土の中に植え付けて、その後土を入れていきます。走行は、前のタイヤが畝に沿って自動で動いていきます。

植える深さは、土壌の状態により調整します。浅くなり不安定になった苗は、あとで補正します。

定植後は、雨が降らなければ、すぐに潅水します。スイートコーンはイネ科ですので、乾燥に弱い作物です。

分解性マルチを事前に張って、定植する方法もあります。マルチを張るメリットは、土壌が乾燥しにくく潅水しなくてよい。雑草が生えにくい。一発肥料の施用により、追肥の作業が省ける。地温も高くなるため、初期生育が早い。結果的に大玉の比率が高くなる。分解性なので、収穫後土壌にすきこんで、土にかえる。デメリットは資材代が高い。マルチを張る労力が大変。…等です。

定植後、7~10日の状態です。

一回目の追肥後の、管理機による中耕作業です。苗と苗の間に肥料(NK2)をまき、中耕することによって肥料と土を混ぜ、肥効をよくし、雑草を抑制します。

1回目の追肥の時期は、本葉6~7枚のときです。この時期は、節間が急激に伸長する時期のため、追肥は重要な作業です。

5月10日:吉村和真氏の圃場です。

5月10日:大浦靖子さんの圃場です。

5月11日:吉村武晃さんの圃場です。

5月12日:庵原康さんの圃場です。品種は「わくわく」。一番生育が早いと思います。

もうすぐ「雄穂」(ゆうすいまたはおすほ)が出てきそうです。

フェロモントラップによる害虫の捕獲。本年から取り組まれてあり、農薬防除回数の低減が期待できます。

雄穂は本葉5~5.5枚、雌穂(しすいはたはめすほ)は本葉7~8枚の頃に花芽分化します。雌穂が分化した時点で、実の粒数は決まります。だからその少し前の本葉5~6枚の頃に、チッソやカリを中心とした追肥をすると、株が大きくなるだけでなく、粒数の多い実になります。

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