筵内放生会特集:第1話

筵内のよか行事

筵内では、毎年9月18日に「放生会」が開催されています。しかしながら、今年を含め、3年間はコロナウイルス感染防止の観点から、中止せざるを得ない状況が続いています。そこで、今回「放生会特集」と題し、そもそも放生会とは何か?その歴史、由来から手作り演芸会の思い出等さまざまな情報を発信したいと思います。

第1話は「秋葉権現堂由来」について解説します。

医王寺の境内に「秋葉権現堂」が建立されています。これは、平成20年4月に庵原正敏様、美枝子様夫妻により寄進されたものです。もともとは、医王寺奥の山の中腹にあったそうです。その後、昭和28年の災害により壊れたため、現在のお堂の下に建てられましたが、老朽化が進んでいたところ、医王寺の檀家である、浦田組合出身の「庵原様ご夫妻」が東京から帰ってこられたのを機に、寄進されたそうです。

正面右側にある「寄進者石碑」

正面入り口上部

入口左にある「秋葉権現堂由来碑」・・・以下、記されている内容をそのまま表記します。

秋葉三尺坊大権現とは、美濃の国に生まれた聖人で、「失火と延焼を逃れ、病苦と災難を救い、正業と心願を与う」の三つの誓願を立て、国土・国民を守護する火防の霊場を開いた。

江戸時代後期、この地一帯大火が頻繁に起こった為、火防の神として有名な三尺坊の分霊を、静岡県、秋葉寺より承り、祀ったのがその始まりで、毎年9月18日筵内区の秋葉祭り(放生会)とし、火防の祈願と併せ、万物を慈しみ、実りに感謝する大事な行事として連綿として受け継がれている。

今年の9月18日は「台風14号」襲来のため、お下りの儀式は11時から、神社会役員のみで行われました。法要を営む医王寺住職。

ご神体に焼香する庵原総代。

ご神体が神輿に移されました。本来ならばこの神輿を須賀神社の本殿に入れるのですが、台風の影響により、本年はこのお堂に置いたままとします。

お上りの儀式。医王寺と谿雲寺の住職による法要。

御神輿からご神体を取り出します。

ご神体を元の位置に戻します。

本年は、コロナと台風の影響により簡素化されましたが、火防の祈願と併せ、万物を慈しみ、実りに感謝する法要は無事終了いたしました。

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